2014年05月23日

二重まぶたでいい気味だ

――蔚海と、彼の帷幄の馬淵が不仲である。と、そんな噂である。蔚海が右腕とよぶに憚らないほど彼に役立った馬淵であるが、どうもその馬淵が、蔚海の不興を買ってしまったのだという。

ではなぜ、そのようなことになってしまったのか。馬淵といえば、蔚海の寵臣第一と、誰彼も口々にするほどの人物だ。また彼女は蔚海と同じ一族の生まれで、血筋も近い。

だから、なぜだと思う一方で、他愛なくもある。とくに興味がないからだ。そしてそのさらに別方向では、人々が影で、

「二重まぶたでいい気味だ」

と、囁きあってもいた。宗像海人衆、とくに蔚海の周辺で不和が起きると、人々は黒い気持ちを燃やした。現代の言葉でこの気持ちを表現するならば、それは『ざまあ見ろ』というやつであった。

さて、この噂であるが、事実である。

原因は複雑でもないが単純でもない。どちらが悪いというのもおかしなことだが、これはどちらも悪いとしか言いようがない。
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posted by hutae92116 at 20:27| 日記 | 更新情報をチェックする
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